出版社:プリズム
状態:A 特に目立つ傷みなく状態良好です。
校訂・解説 長谷川 和代
フェリックス・ミハイロヴィッチ・ブリューメンフェリト(1863-1931)は、ロシアの作曲家兼指揮者、ピアニストで、後世に名を残すピアニストを育てた優秀なピアノ指導者でした。
作曲をリムスキー=コルサコフに、ピアノをロシアピアノ界の大御所であったアントン・ルビンシテインから学びました。
1890年代にはピアニストとしての才能を発揮し、類稀なテクニックと情緒溢れる演奏、持ち前の甘いマスクで大変持て囃され、ロシア国内はもとよりヨーロッパ各地で演奏活動を行いました。
後に病気による後遺症で右半身麻痺となり、ピアニストとしての活動が続けられなくなってからは、指導者として活躍しました。
驚異的な音楽の才能とオペラや交響曲の豊富な知識、そして指導力に加え、更に広い人脈までもを持った音楽家として、ブリューメンフェリトの元には生徒たちが押し寄せたといいます。
20世紀最高のピアニストと言われるウラディミール・ホロヴィッツもブリューメンフェリトに魅せられた一人でした。
本書に収載された「24のプレリュード(全調による前奏曲)」はショパンの手法に則って作られた重要な作品として大きな話題となり、ヨーロッパやロシアで広く支持されました。
それはハ長調から始まり、イ短調、ト長調、ホ短調…と長短の平行調を1番から♯を増やしながら順に作られ、後半は♭6つの変ホ短調から♭を減らしていくという、5度圏で作られている形態です。
作品は、西洋のサロンスタイルやロシア民謡、そして「風景」や「死」などをテーマにし、多彩でオリジナリティに溢れています。
是非、この作品を通じて、叙情性溢れるロシアピアニズムに触れてみてください。