出版社:プリズム
状態:A− 表紙にやや傷みがみられますが、その他特に目立つ傷みなく状態良好です。
『3つのピアノ曲 作品11』 『2つのピアノ曲 作品50』 『3つのピアノ曲 作品53』 『ソナタ 作品73』 『3つのピアノ曲 作品93』 『2つのピアノ曲 作品94』 『3つのピアノ曲 作品101』
ブラームスやマーラーとも親交の深かったオーストリア人作曲家〈ブリュル〉の枯淡な味わいを持つ作品集 ***** イグナツ・ブリュル(オーストリア、1846−1907)はモラヴィア(現在のチェコ)出身。裕福なユダヤ人商人の家に生まれ、ウィーンで活躍したピアニスト兼作曲家である。16歳の時に、ウィーンを訪れたアントン・ルビンシテインに認められ、国内外で行われた数々の演奏会でピアニストとしても作曲家としても大成功をおさめるなど、生前に地位と名声を得た作曲家であった。ウィーンの銀行家の娘マリー・ショースタークとの結婚後は、ブリュルのサロンがウィーン音楽の中心となり、ブラームスやマーラーらと親交を深めていた。よき家庭人であり、何よりも家族、友人を大切にしたブリュルの作風は、無駄な装飾のない簡潔で、穏健で保守的なものであるが、特に晩年の諸作の洗練されたピアノ書法は枯淡な味わいをもつ。彼の死後、ナチスの台頭とともにユダヤ人であったブリュルの名は音楽史から抹消されてしまった。 本書では、ブリュルの数多いピアノ小品の中から厳選した楽曲を収載している。